INDEX
中小企業の採用予算:前提と現実
大企業との予算格差の実態
2024年度 企業規模別採用予算の現実
| 企業規模 | 年間採用予算平均 | 1名あたり採用単価 | 出典 |
| 上場企業 | 917.6万円 | 約90〜140万円 | マイナビ2024 |
| 非上場企業(中小含む) | 233.1万円 | 約21.5〜56.8万円 | マイナビ2024 |
| 従業員50名以下 | 86.7万円(採用4名) | 約21.5万円 | JMAM調査 |
| 従業員50〜300名 | 200〜800万円 | 約40〜80万円 | 各種調査統合 |
現実①:予算格差は約4倍 上場企業と中小企業では、年間採用予算に4倍以上の格差があります。【出典:JMAM中小企業採用戦略調査2024】
現実②:「応募ゼロ」の背景 中小企業庁「2024年版中小企業白書」によると、採用難を感じている中小企業は全体の70%超。特に従業員20名以下では深刻度が高まっています。【出典:中小企業白書2024】
現実③:隠れコストの見落とし 中小企業の多くは「外部コスト(求人広告費等)」のみを予算計上し、内部コスト(担当者人件費・面接工数・育成コスト)を見落としがちです。実質的な採用コストは計上額の1.5〜2倍になるケースも。
中小企業が陥りがちな予算の誤解
❌ 誤解①「予算が少ないから採用できない」
→ ✅ 現実:予算200万円でも、ダイレクトリクルーティング・リファラル採用で年間5〜7名採用している中小企業は多数存在。
❌ 誤解②「大手ナビサイトに出さないと応募が来ない」
→ ✅ 現実:大手ナビ掲載費150〜300万円に対し、ダイレクトリクルーティング年額60〜100万円で同等以上の成果を出す企業も。【出典:Neo Career中小企業採用コスト2024】
❌ 誤解③「新卒採用は大企業のもの」
→ ✅ 現実:長期インターン型採用では、学生が在学中に売上を創出するため、実質採用コストがマイナスになる企業も。
採用予算は「投資」という視点
コストではなく投資として捉える理由
- 離職コストとの比較
- 1年以内離職の損失:新卒約530〜580万円【出典:Naito離職コスト調査】
- 適切な採用・育成への投資100万円 → 離職率10〜20%改善
→ 1名あたり100〜300万円節約
- 売上貢献ROI
- 採用投資350万円 → 新入社員3名の3年間累計売上2億円
→ ROI 5,621%【出典:Marugoto採用ROI分析】
- 採用投資350万円 → 新入社員3名の3年間累計売上2億円
- 組織成長への投資
- 若手人材の確保 → 組織活性化 → 既存社員の生産性向上 → 企業価値向上
企業規模別・適正予算の算出方法
【従業員20〜50名規模】予算目安と計算式
予算レンジ:年間80万〜300万円(採用2〜5名想定)
算出例①:人数逆算型
目標採用人数:3名
過去平均採用単価:40万円/名(中小企業平均)
基礎予算:3名 × 40万円 = 120万円
予備費(20%):120万円 × 0.2 = 24万円
───────────────────────
合計予算:144万円
算出例②:売上比率型
年間売上:3億円
採用予算比率:0.5〜1.0%(中小企業目安)
───────────────────────
採用予算:150万〜300万円
現実的な配分モデル(予算150万円の場合)
- ダイレクトリクルーティング:60万円(40%)
- リファラル採用インセンティブ:30万円(20%)
- 地域合同説明会・イベント:30万円(20%)
- 選考運営・内定者フォロー:20万円(13%)
- 予備費:10万円(7%)
【従業員50〜100名規模】予算目安と計算式
予算レンジ:年間200万〜800万円(採用5〜10名想定)
算出例①:人数逆算型
目標採用人数:7名
過去平均採用単価:56.8万円/名(2024年全国平均)
基礎予算:7名 × 56.8万円 = 397.6万円
予備費(15%):397.6万円 × 0.15 = 59.6万円
───────────────────────
合計予算:約460万円
算出例②:売上比率型
年間売上:10億円
採用予算比率:0.8〜1.5%(成長企業目安)
───────────────────────
採用予算:800万〜1,500万円
現実的な配分モデル(予算500万円の場合)
- 求人媒体(ナビ+ダイレクト):200万円(40%)
- リファラル・社員紹介制度:50万円(10%)
- イベント・説明会:100万円(20%)
- 選考運営(適性検査・交通費等):70万円(14%)
- 内定者フォロー:50万円(10%)
- 予備費・その他:30万円(6%)
低予算でも効果を出す予算配分の5原則
原則①:大手媒体より費用対効果重視
従来型配分(失敗パターン)
- 大手ナビサイト掲載:250万円(予算の83%)
- その他:50万円(予算の17%)
- 結果:応募50名 → 採用2名 → 採用単価150万円/名
最適化配分(成功パターン)
- ダイレクトリクルーティング:100万円(33%)
- リファラル採用:30万円(10%)
- 地域イベント・大学訪問:70万円(23%)
- Indeed・Google広告:50万円(17%)
- 内定者フォロー:30万円(10%)
- 予備費:20万円(7%)
- 結果:応募80名 → 採用7名 → 採用単価約43万円/名(▲107万円削減)
【出典:中小企業採用コスト削減事例 企業まる見え】
原則②:リファラル・ダイレクトリクルーティングに重点配分
リファラル採用の圧倒的コストメリット
- インセンティブ10万円 + 会食費2万円 = 約12万円/名
- 従来型採用単価56.8万円と比較 → ▲78%削減
- 内定承諾率:通常30〜40% → リファラル60〜80%
ダイレクトリクルーティングの費用対効果
- 年額利用料:60〜100万円(中小企業向けプラン)
- 採用実績:5〜10名
- 実質採用単価:10〜20万円/名(従来比▲65〜80%削減)
【出典:Neo Career ダイレクトリクルーティング費用】
原則③:内製化できるものは徹底内製化
内製化による年間削減効果
| 項目 | 外注コスト | 内製コスト | 年間削減額 |
| 採用ページ制作 | 50〜100万円 | 10万円(ツール利用) | ▲40〜90万円 |
| SNS運用 | 月5万円×12ヶ月 | 月3時間(社員) | ▲50万円 |
| 説明会資料 | 1回5万円×10回 | 社内作成 | ▲50万円 |
| 採用動画 | 50〜100万円 | スマホ撮影+無料編集 | ▲45〜95万円 |
| 合計 | – | – | ▲185〜285万円/年 |
内製化成功のポイント
- 無料ツール活用(Canva、CapCut、Notionキャリアページ等)
- 社員の実体験コンテンツ化(インタビュー記事・1日密着動画)
- 採用担当者のSNS個人アカウント運用(note・X等)
原則④:採用後定着コストまで含めた予算設計
「実質採用単価」の考え方
実質採用単価 = 採用コスト ÷ 定着率(3年)
【例】
採用単価50万円、3年定着率60%の場合
→ 実質採用単価 = 50万円 ÷ 0.6 = 約83.3万円/名
採用単価70万円、3年定着率90%の場合
→ 実質採用単価 = 70万円 ÷ 0.9 = 約77.8万円/名
定着率向上への投資ROI
- 内定者フォロー強化:+20万円/名
- 入社前インターンシップ:+10万円/名
- 育成プログラム:+30万円/名
- 合計追加投資:+60万円/名
→ 定着率60% → 85%改善
→ 実質採用単価:83.3万円 → 64.7万円(▲18.6万円削減)
さらに、離職による損失回避
- 1年離職の損失:約530万円【Naito調査】
- 定着率25%改善 → 10名採用の場合、約1,325万円の損失回避
中小企業の予算内訳・現実的な配分モデル
予算200万円モデル(採用2〜3名想定・従業員20〜50名)
| 項目 | 予算配分 | 比率 | 具体的施策 |
| ダイレクトリクルーティング | 60万円 | 30% | OfferBox・dodaキャンパス等 |
| リファラル採用 | 30万円 | 15% | インセンティブ10万円×3名 |
| 地域イベント・大学訪問 | 50万円 | 25% | 地域合同説明会2回+大学5校訪問 |
| Indeed・求人広告 | 30万円 | 15% | Indeed月2.5万円×12ヶ月 |
| 選考運営費 | 15万円 | 7.50% | 適性検査2,000円×50名+交通費 |
| 内定者フォロー | 10万円 | 5% | 懇親会・インターン受入 |
| 予備費 | 5万円 | 2.50% | – |
| 合計 | 200万円 | 100% | 目標採用数:3名(単価約67万円) |
予算500万円モデル(採用5〜7名想定・従業員50〜100名)
| 項目 | 予算配分 | 比率 | 具体的施策 |
| 求人媒体(ナビ+ダイレクト) | 200万円 | 40% | マイナビ小規模プラン100万円+ダイレクト100万円 |
| リファラル採用 | 50万円 | 10% | インセンティブ10万円×5名 |
| イベント・説明会 | 100万円 | 20% | 合同説明会5回+単独説明会10回 |
| 選考運営費 | 70万円 | 14% | 適性検査3,000円×150名+面接交通費 |
| 内定者フォロー | 50万円 | 10% | 内定者研修・懇親会・インターンシップ |
| 採用広報(HP・動画等) | 20万円 | 4% | 採用ページリニューアル・動画制作 |
| 予備費 | 10万円 | 2% | – |
| 合計 | 500万円 | 100% | 目標採用数:7名(単価約71万円) |
「予算がない」を突破する経営層説得術
データで示す採用予算ROI
説得ロジック①:売上貢献ROI
【シミュレーション例】
採用投資:350万円(新卒3名採用)
新入社員1名あたり年間売上貢献:1,500万円(3年目以降)
3年間累計売上:3名 × 1,500万円 × 3年 = 1億3,500万円
ROI = (1億3,500万円 ÷ 350万円) × 100 = 3,857%
説得ロジック②:離職コスト回避
| 項目 | 金額 |
| 採用コスト | 70万円 |
| 給与・福利厚生(1年間) | 300万円 |
| 育成コスト(研修・OJT) | 100万円 |
| 採用担当・上司の工数 | 50万円 |
| 1年離職の総損失 | 約520万円 |
適切な採用・育成投資:+100万円/名
→ 定着率向上:60% → 80%(+20%改善)
→ 10名採用の場合、離職2名削減
→ 損失回避額:520万円 × 2名 = 1,040万円
投資100万円で損失1,040万円回避 → ROI 940%
離職コストと採用投資の比較シミュレーション
【ケース比較】従業員80名・製造業の場合
ケースA:採用予算削減(低投資・低品質)
- 採用予算:150万円(前年比▲50%削減)
- 採用数:3名
- 採用単価:50万円/名
- 3年定着率:40%(育成不足・ミスマッチ)
- 実質採用単価:125万円/名
- 3年間の離職損失:520万円 × 1.8名 = 936万円
- 3年間総コスト:150万円 + 936万円 = 1,086万円
ケースB:適切な採用投資(中投資・高品質)
- 採用予算:300万円(前年維持)
- 採用数:3名
- 採用単価:100万円/名(育成・フォロー強化)
- 3年定着率:85%
- 実質採用単価:117.6万円/名
- 3年間の離職損失:520万円 × 0.45名 = 234万円
- 3年間総コスト:300万円 + 234万円 = 534万円
結論:予算削減で実質▲552万円の損失発生
競合他社との人材獲得競争の現実
データで示す「予算不足のリスク」
| 指標 | 業界平均 | 自社(予算不足) | 影響 |
| 採用単価 | 56.8万円 | 30万円 | 媒体露出↓、接触学生数↓ |
| 説明会参加者 | 月20名 | 月5名 | 母集団不足 |
| 内定承諾率 | 50% | 30% | フォロー不足で辞退増 |
| 3年定着率 | 70% | 50% | 育成投資不足 |
競合他社の採用予算例
- 同業他社A社(従業員100名):年間800万円
- 同業他社B社(従業員80名):年間600万円
- 自社(従業員80名):年間200万円 → 競合の1/3〜1/4
予算不足による機会損失試算
- 優秀層の獲得失敗 → 将来の幹部候補不在
- 採用数不足 → 事業拡大計画の遅延
- 既存社員への負担増 → 生産性低下・離職リスク
経営計画と連動した予算提案フォーマット
【テンプレート】経営層向け採用予算提案書
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2026年度 新卒採用予算提案書
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■ 経営計画との連動性
・事業計画目標売上:15億円(前年比120%)
・必要人員増:営業5名、エンジニア3名、管理2名 計10名
・新卒採用目標:8名(営業4名・エンジニア3名・管理1名)
■ 適正採用予算の算出
【算出根拠①:人数逆算】
目標8名 × 採用単価70万円 = 560万円
【算出根拠②:売上比率】
売上15億円 × 採用予算比率1.0% = 1,500万円
※新卒は全体の40% → 600万円
【算出根拠③:業界平均比較】
従業員100名規模の業界平均:500〜800万円
→ 【提案予算:600万円】(前年度500万円から+100万円)
■ 投資対効果(ROI)
・採用投資:600万円
・新卒8名の3年間売上貢献:約1億2,000万円
・ROI:約1,900%
・離職防止投資(育成強化):+80万円
・定着率向上による損失回避:約1,040万円
・実質ROI:約1,500%
■ 予算削減した場合のリスク
・採用数不足 → 事業計画未達リスク
・質の低下 → 早期離職・育成コスト増
・競合他社への人材流出
■ まとめ
採用予算600万円は、売上15億円達成のための「必要投資」です。
投資回収期間:約3ヶ月、3年間ROI:1,500%超。
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予算削減圧力への現実的対処法
削減してはいけないコスト3つ
❌ 削減NG①:内定者フォロー予算
- 削減額:▲30万円
- 影響:内定辞退率20% → 40%(倍増)
- 実質損失:採用コスト70万円 × 辞退2名増 = ▲140万円
- 結論:30万円削減で140万円損失 → 実質▲110万円の損
❌ 削減NG②:適性検査・選考ツール
- 削減額:▲20万円
- 影響:ミスマッチ採用増 → 1年離職率30% → 50%
- 実質損失:離職コスト520万円 × 離職1.6名増 = ▲832万円
- 結論:20万円削減で832万円損失 → 実質▲812万円の損
❌ 削減NG③:リファラル・社員紹介インセンティブ
- 削減額:▲30万円(インセンティブゼロ化)
- 影響:リファラル採用3名 → 0名
- 代替コスト:媒体採用70万円 × 3名 = 210万円
- 結論:30万円削減で210万円追加コスト → 実質▲180万円の損
削減しても影響が小さいコスト3つ
✅ 削減OK①:大手ナビサイト掲載プラン
- 削減額:▲100万円(最上位プラン → 標準プラン)
- 影響:露出減少も、ダイレクトリクルーティング強化で補完
- 採用数:8名 → 7名(▲1名のみ)
- 削減効果:実質▲85〜90万円のコスト削減
✅ 削減OK②:大規模合同説明会出展
- 削減額:▲80万円(大規模イベント3回 → 地域イベント10回)
- 影響:接触学生数500名 → 300名も、応募転換率向上(2% → 10%)
- 採用数:変化なし
- 削減効果:実質▲70万円のコスト削減
✅ 削減OK③:外部制作費(動画・パンフレット等)
- 削減額:▲50万円(内製化)
- 影響:クオリティやや低下も、社員のリアルな声で共感度向上
- 採用数:変化なし
- 削減効果:実質▲45万円のコスト削減
段階的削減のロードマップ
【3段階削減プラン】予算600万円 → 400万円への削減
Phase 1:影響小の項目削減(▲100万円)
- 大手ナビプラン見直し:▲80万円
- 外部制作費削減:▲20万円
- 累計削減:▲100万円(残予算500万円)
Phase 2:代替手段への切替(▲80万円)
- 大規模イベント → 地域イベント:▲60万円
- 一部媒体 → リファラル強化:▲20万円
- 累計削減:▲180万円(残予算420万円)
Phase 3:最小限の最終調整(▲20万円)
- 選考プロセス効率化:▲10万円
- 予備費削減:▲10万円
- 累計削減:▲200万円(最終予算400万円)
削減後の予算配分(400万円)
| 項目 | 金額 | 比率 |
| ダイレクトリクルーティング | 120万円 | 30% |
| リファラル採用強化 | 60万円 | 15% |
| 地域イベント・大学訪問 | 100万円 | 25% |
| ナビサイト(標準プラン) | 50万円 | 12.50% |
| 選考運営 | 40万円 | 10% |
| 内定者フォロー | 25万円 | 6.25% |
| 予備費 | 5万円 | 1.25% |
削減による影響試算
- 目標採用数:8名 → 6名(▲2名)
- 採用単価:75万円 → 66.7万円(改善)
- 定着率:維持(削減すべきでないコストは死守)
代替手段の費用対効果比較
| 従来手段 | コスト | 代替手段 | コスト | 削減額 | 効果比較 |
| 大手ナビ掲載 | 200万円 | ダイレクト+リファラル | 100万円 | ▲100万円 | 採用数ほぼ同等 |
| 大規模合同説明会 | 80万円 | 地域イベント10回 | 30万円 | ▲50万円 | 応募質向上 |
| 採用動画制作(外注) | 80万円 | 社員インタビュー内製 | 5万円 | ▲75万円 | 共感度は同等以上 |
| 人材紹介(5名採用) | 350万円 | 長期インターン(3名) | 150万円 | ▲200万円 | 定着率向上 |
| 合計 | 710万円 | 285万円 | ▲425万円 | 採用数・質維持 |
中小企業こそ有効:長期インターン型採用の予算設計
従来型採用 vs 長期インターン型のコスト比較
【従来型採用モデル】3名採用の場合
| 項目 | 金額 | 備考 |
| 採用コスト | 210万円 | 70万円/名 × 3名 |
| 初年度給与・福利厚生 | 900万円 | 300万円/名 × 3名 |
| 育成コスト(研修・OJT) | 150万円 | 50万円/名 × 3名 |
| 採用担当・上司工数 | 90万円 | 30万円/名 × 3名 |
| 初年度総投資 | 1,350万円 | – |
| 初年度売上貢献 | 約450万円 | 150万円/名 × 3名(限定的) |
| 実質コスト | ▲900万円 | 投資回収に2〜3年 |
【長期インターン型採用モデル】3名採用の場合
| 項目 | 金額 | 備考 |
| 在学中フェーズ(1〜2年目) | ||
| 立ち上げ支援費 | 150万円 | リラクション支援 |
| インターン給与(月10万円×平均18ヶ月) | 540万円 | 3名 × 月10万円 × 18ヶ月 |
| 育成・運営コスト | 90万円 | 月5万円 × 18ヶ月 |
| 在学中投資合計 | 780万円 | – |
| 在学中売上貢献 | 約1,800万円 | 月100万円 × 18ヶ月(3名合計) |
| 在学中実質収益 | +1,020万円 | 投資回収済み+黒字 |
| 新卒採用時(3年目) | ||
| 採用コスト | 0円 | すでに確保済み |
| 初年度給与 | 900万円 | 300万円/名 × 3名 |
| 育成コスト | 30万円 | すでに戦力化済み |
| 3年目投資 | 930万円 | – |
| 3年目売上貢献 | 約1,800万円 | 月50万円 × 12ヶ月 × 3名 |
| 3年目実質収益 | +870万円 | – |
【3年間総比較】
| モデル | 総投資 | 総売上貢献 | 実質収支 |
| 従来型採用 | 1,350万円 | 450万円 | ▲900万円 |
| 長期インターン型 | 1,710万円 | 3,600万円 | +1,890万円 |
予算500万円以下でも始められる長期インターン導入
【スモールスタートプラン】予算200万円・採用1名
| 項目 | 金額 | 備考 |
| 立ち上げ支援費 | 120万円 | 最小限プラン |
| インターン給与(月8万円×12ヶ月) | 96万円 | 1名 |
| 育成・運営サポート | 60万円 | 月5万円 × 12ヶ月 |
| 合計投資 | 276万円 | – |
| 売上貢献(12ヶ月) | 約360万円 | 月30万円 × 12ヶ月 |
| 実質収益 | +84万円 | – |
導入ステップ
- Month 1〜2:準備フェーズ
- 業務棚卸・学生業務設計
- インターン組織像・ペルソナ設定
- Month 3:採用フェーズ
- 母集団形成(ダイレクトリクルーティング)
- 選考・内定
- Month 4〜6:育成フェーズ
- 研修実施(リラクション提供)
- OJT開始
- Month 7〜12:戦力化フェーズ
- 独立業務遂行
- 売上貢献開始
成功のポイント
- 1名からスタートし、成果を見てから拡大
- 営業・インサイドセールスなど売上貢献が見える業務
- 週3日以上・1日4時間以上の実働確保
- リラクション育成理論に基づく段階的成長支援
まとめ:中小企業の採用予算は「選択と集中」
中小企業が採用予算で成果を出す5原則
原則①:予算規模より配分の最適化
- 大企業の1/4の予算でも、費用対効果の高い手法に集中すれば同等の成果
- ダイレクトリクルーティング・リファラル採用が中小企業の武器
原則②:売上貢献ROIで経営層を説得
- 採用予算は「コスト」ではなく「投資」
- 離職コスト・機会損失を数値化し、適正投資の重要性を示す
原則③:内製化と地域密着で低予算実現
- 採用広報は内製化(年間100〜200万円削減)
- 地域大学訪問・ゼミ説明で費用対効果10倍
原則④:定着率向上への投資を惜しまない
- 内定者フォロー・育成プログラムは削減NG
- 定着率10〜20%向上 → 実質採用単価20〜30%削減
原則⑤:長期インターン型は中小企業こそ有効
- 初期投資は必要だが、売上貢献で即回収
- 実質採用コスト「マイナス」も実現可能
- 大手との人材獲得競争を回避
予算規模別・推奨アクションプラン
【予算100〜300万円】スモールスタート層
- ダイレクトリクルーティング+リファラルに集中
- 地域大学3〜5校に絞り込み訪問
- 採用広報は完全内製化(Canva・スマホ動画)
- 長期インターン1〜2名からスタート
【予算300〜800万円】標準規模層
- ダイレクト・リファラル・地域イベントのバランス配分
- 大手ナビは最小プラン、費用対効果重視
- 内定者フォロー・育成投資を重視
- 長期インターン3〜5名体制を構築
【予算800万円以上】成長企業層
- 大手ナビ+ダイレクト+リファラルの多様化戦略
- 採用ブランディング投資(HP・動画強化)
- インターン組織化(10名以上)で採用コスト実質ゼロ化
- 採用データ分析・PDCAサイクル確立
今すぐできる3つのアクション
アクション①:自社の実質採用単価を計算する
実質採用単価 = (採用コスト + 離職損失) ÷ 定着人数
【例】
採用コスト500万円、採用10名、3年後7名定着、離職3名
離職損失:520万円 × 3名 = 1,560万円
実質採用単価 = (500万円 + 1,560万円) ÷ 7名 = 294万円/名
→ 表面採用単価50万円の約6倍!
アクション②:リファラル採用制度を今月から開始
- インセンティブ設定(5〜10万円/名)
- 社員への説明会実施(30分)
- 紹介フォーム作成(Google Form等)
- 初期投資:ほぼゼロ、効果は即時
アクション③:地域大学1校に訪問アポを取る
- キャリアセンターにメール・電話
- 会社説明30分+学生との懇談
- ゼミ・研究室訪問の打診
- 投資:交通費のみ、接触学生10〜30名
💬 無料個別相談(30分)
こんな方におすすめ
- 「予算200〜500万円で何名採用できるか知りたい」
- 「経営層に採用予算を説得する資料が欲しい」
- 「長期インターン型採用の詳細を聞きたい」
- 「自社に合った予算配分を相談したい」
相談内容例
- 企業規模・業界に応じた適正予算診断
- 現状予算の最適化アドバイス
- 長期インターン導入シミュレーション
- リファラル制度設計サポート
